潜在性鉄欠乏性貧血とは

一般的な鉄欠乏性貧血は、病院で血液検査をしてもらえばすぐに分かります。

 

 

すぐに貧血だと分かるので、対処もしやすいのですが、問題は鉄分が不足しているにもかかわらず、通常の血液検査では分からない場合があるんですね。隠れ貧血とも呼ばれますが、専門的には潜在性鉄欠乏性貧血といったりもします。

 

 

潜在性鉄欠乏性貧血は、鉄をお金にたとえると、財布の中にあるお金(血液中の鉄)はあるけれども、銀行に預けているお金(貯蔵鉄)が少ない状態という事ができます。

 

 

では、洗剤製鉄欠乏性貧血について詳しく解説していきますね。

 

 


病院で潜在性鉄欠乏性貧血が見逃されやすい理由

潜在性鉄欠乏性貧血が見逃されるのは血液検査に血清フェリチンがないから!

肩がこったり、めまいがしたり、頭が重い時ってどんな対処をしているでしょうか?少し体を休めたりするなどしてやり過ごす人も多いのではないでしょうか?

 

 

それでも治らなかったら、病院の内科を受診される事もあると思います。そして、内科の先生は血圧を測ったり、血液検査をしてくれます。

 

 

ところが診断結果としては「異常なし」とされる事が多いんですね。

 

 

血液検査をしても「異常なし」となれば貧血ではない、と考えるのが普通です。

 

 

では、どうして血液検査をしても貧血だと分からないのでしょうか?

 

 

それは保険診療で最初に検査する項目がだいたい決められているのが理由です。

 

 

血液検査をする項目としては、白血球、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板はあっても、フェリチンという項目がない場合が多いんですね。

 

 

実は、このフェリチンの濃度にこそ問題があるんですが、病院のお医者さんのほとんどは最初からこのフェリチンを検査項目には含めていません。

 

 

鉄分が足りないにもかかわらず、見逃されてしまうのは、このフェリチンが検査項目にないからです。


潜在性鉄欠乏性貧血を知るうえで重要なフェリチンとは

フェリチンとは、骨髄や肝臓、脾臓などに多く存在するクッションのようなたんぱく質で、鉄を包み込んで蓄え、血液中の鉄の量をコントロールする働きがあります。

 

健康な人の体には、3〜4gの鉄が存在しています。その約70%がヘモグロビンに含まれていて、約25%が骨髄や肝臓、脾臓などでフェリチンに包まれ、貯蔵鉄として蓄えられています。

 

ですので、フェリチンの量は、貯蔵鉄の量を間接的に示しているんですね。

 

血清フェリチン1ng/ml(ng=ナノグラムは10億分の1g)が貯蔵鉄8mgに相当します。
(血清フェリチンとは、血液中に存在し、鉄を貯蔵する事ができるたんぱく質です。)

 

そして、約4%は筋肉に、ごくわずかな量が血清鉄や血清フェリチンとして血液中に存在しています。(血清鉄とは血液に含まれている鉄分です。)

 

血清鉄(血液中の鉄)は、鉄を運ぶトランスフェリンというたんぱく質とくっついて、血液中に常に一定量含まれていて、赤血球を作る骨髄に運ばれヘモグロビンの原料になります。

 

 

フェリチンは血清鉄(血液中の鉄)が少なくなると鉄を運ぶトランスフェリンに鉄を与え、多くなりすぎるとトランスフェリンから鉄を引き取って貯蔵します。

 

 

こうして、血清鉄(血液中の鉄)の量を一定に保っているんです。

 

 

フェリチンの大半は組織内にあるんですが、ごくわずかな量が血液中に流れ出します。これが血清フェリチンです。

 

 

血液検査で調べるのは血清フェリチンの方で、血清フェリチンの値は、貯蔵鉄としてのフェリチンの量に比例します。つまり、血清フェリチンが正常の範囲内であれば、骨髄や肝臓に鉄の貯金が十分にあるという事です。

 

 

ヘモグロビン(赤血球の構成成分で酸素を運ぶ役割をしている)を作るための鉄が足りなくなると、まず肝臓や骨髄に蓄えられた貯蔵鉄から補充されます。つまり、フェリチンが減っていくことになります。

 

 

この段階では、まだヘモグロビンや赤血球に影響はでてきません。ですから、通常の血液検査で、フェリチンの項目がない血液検査では鉄欠乏性貧血だと分からないんです。

 

 

このようにヘモグロビンの濃度や赤血球数、ヘマトクリット値は正常値を示していたとしても、予備の貯蔵鉄、フェリチンが減っている状態を「潜在性鉄欠乏性貧血」と言います。

 

 

フェリチンがそこをつくと血清鉄(血液中の鉄)が減り始め、さらに進行してヘモグロビンの生成にも支障をきたすようになり、通常の血液検査でもはっかりと分かる鉄欠乏性貧血なります。

 

 

血清フェリチンは120ng/ml以上をほぼ正常値としていて、30ng未満になると明らかに治療が必要だと言われています。

潜在性鉄欠乏性貧血を発見するためには

潜在製鉄欠乏性貧血は冒頭でもお話した通り、一般的な血液検査の項目を見るだけでは見過ごされる事が多い貧血です。

 

 

ですが、血液検査の項目に血清フェリチンを加えられば、潜在製鉄欠乏性貧血にも気づく事ができます。

 

 

血清フェリチンの項目を追加するためには、一般的な血液検査よりも3,000円ぐらいの費用が追加されることになりますが、貧血の状態を知るためにも、血液検査をする際には血清フェリチンの項目を追加することをおすすめします。

 

 

原因が分からずに、仕事や私生活に影響してくることを考えれば必要な費用だと思いますよ。

潜在性鉄欠乏性貧血の対策にはヘム鉄がおすすめ!

潜在性鉄欠乏性貧血の対策としては、鉄分を補給していくことが中心になりますが、その時に補給した方が良い鉄分としてはヘム鉄と呼ばれる鉄分がおすすめです。

 

これを見ている人は知っているかも知れないですが、鉄分には植物性の鉄分である非ヘム鉄と動物のヘム鉄があります。

 

 

動物性のヘム鉄は植物性の非ヘム鉄よりも体への吸収効率が良いので、潜在性鉄欠乏貧血の対策としては非ヘム鉄よりも効果的です。

 

 

レバー、肉の赤身、ウナギやカツオなどに多く含まれています。ですので、これらの食品を日常の食生活のなかでできるだけ多く取り入れることで、ヘム鉄を補っていくことができ、いずれは潜在性鉄欠乏貧血も改善してくことができます。

 

 

ただ、もしできるだけコスパを良くヘム鉄を摂っていきたいという場合は、ヘム鉄のサプリメントなどを使用するのが良いですよ。ヘム鉄はレバー、肉の赤身に多く含まれていますが、これらの食品をいつも食べるとなると、意外と食費もかさんでいくものです。サプリメントであれば必要な栄養素効率的に摂ることができるので、コスパは普通の食品から摂るよりも抑えることができますから。

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